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中学3年生の1月頃だった。 高校受験の勉強にいよいよ追い込みをかけなければならないのに、 任意の角の3等分線の作図を考えはじめた。 できないことは知っていたけれど、挑戦したいと思った。 そして、実際にはできないけれど作図方法は思いついた。 今、「AHA!」体験と言う言葉もあって流行っている。 それは少年だった頃の私にとっては最高の「AHA!」体験だったと思う。 受験勉強のための数学で難問が解けたときよりも、遙かに快感だった。 数学は得意ではなかったけれど、これがきっかけで数学が好きになったようだ。 その時の体験を未だに求めるのかもしれない。 上に描いた図は、任意の角ではないが0°〜180°についての作図方法である。 中学生の幾何学の問題にちょうどいいかもしれない。 0°〜180°の角度で∠QOPが与えられたとする。 点Oを中心に円を描いてPOの延長線と円が交差する点を点Aとする。 このとき、点AからOQと交差するように直線AYを引く。 この直線AYの引き方にコツがある。 直線AYとOQの交点を点Xとすると、 OXの長さ=XYの長さ となるように引く。 このような直線AYを引くことができれば、∠QOYは∠QOPの3分の1になる。 円周角を使えば、簡単に証明できるので証明はしない。 ふた月ほどいろいろ考えたことを覚えている。 その後、作図する工夫をしたが、やっぱりできなかった。 この作図方法を数学の先生の所に持って行った。 そうしたら、 「受験勉強も追い込みの今の時期に、突然にとんでもない方向に走るヤツも必要だ。」 とほめられた。 うれしかった。 今年新年の1月、やるべき仕事があるのに「とんでもない方向」に走ってしまった。 ローレンツ変換の式を求めたくなった。 物理の教科書には、大体は 電磁波の方程式や(ds)^2を不変にする変換を求める方法が紹介されている。 別にそれ以外の斬新な方法を考えたのではないが、自分なりの方法を考えたくなった。 簡単な思考実験で時間や長さの収縮を求められることは周知の通り。 それを満たすような変換を考えることで、ローレンツ変換を求めようと思った。 そして上手く行った。 これには、ふた月もかからず、2日で済んだ。 新年早々、久しぶりにいい「AHA!」体験ができたのである。 ただし、やるべき仕事があるにも関わらず、「とんでもない方向」に走った結果、 今度は、周囲から怒られた。 中学生の頃のようにはいかないのは仕方ないかあ。 |
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